三蔵法師が求めた不老不死の妙薬「杏仁子」。
開花の遅いヤマザクラでさえも花が散った頃に開花する異色の桜。
コップを洗う細長いブラシのような白花を咲かせるウワミズザクラ(上溝桜)はとても桜の仲間とは想像できません。
名前の由来は、はるか昔はシカの肩甲骨の裏に溝を彫り、この樹皮で焼き、溝の周辺に生じる割れ目を見て吉凶を占ったという説から。
この裏溝が転じて「上溝桜(ウワミゾザクラ)」と書かれ、それが転訛してウワミズザクラと呼ぶようになったようです。古名は、古事記の「天の岩戸」に出てくる波波迦(ははか)。

熟した杏仁香を漬けた果実酒は杏仁香酒と呼ばれ、梅酒のように昔から健康ドリンクとして利用されてきました。杏仁香（杏仁子）は不老不死の妙薬とされ、三蔵法師は仏教の経典と共にこれを求めて旅に出たという説もあります。
穂に付いた実全てが一斉に熟すわけではないため、お届けする実の熟度は混合になりますが、赤い実でアンニンゴ酒を作ると、紅色の果実酒が出来、黒く熟した実で作ると、濃い紫色の果実酒になります。
赤く熟した実は絶品のようで山に生息する動物たちにとっては、鳥を始めツキノワグマにとっても夏のご馳走で、好物だと言われています。
アンニンゴとは、アンズの種子からつくる生薬のことで、香りが似ていることからアンニンゴと呼ばれるようになったようです。

注）体質によってはアレルギーなどを起こす場合があります。利用により、万一、体調が悪くなられた場合は医師にご相談下さい。

三蔵法師が求めた「不老不死の妙薬」といわれる杏仁香酒。ご自宅で果実酒作りにチャレンジしてみませんか?

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